① 事案の概要とご依頼に至る経緯
ご依頼者様のお一人である新澤典将さん(以下では、「新澤さん」といいます。)は、かつて所属していたとある会社との間で、専属マネジメント契約を締結した上で、アイドルグループに在籍し、芸能活動を行っていました。
しかし、新澤さんは、グループ在籍時に、リハーサル等を無断欠席したり、同社やグループの他のメンバーの承諾を得ることなく、グループからの脱退を申し出たとして、グループ脱退後、同社から上記契約違反1回につき違約金200万円、合計5回の契約違反のため1000万円(※実際には未払報酬分を差し引いた989万円)の支払を求める訴訟を起こされてしまいました。
そこで、この訴訟対応を弁護士に依頼せざるを得なくなり、弁護士長戸が新澤さんからのご依頼をお受けすることとなりました。

② 第一審の判決の概要
その後、訴訟提起から約2年半もの間、第一審の訴訟が続き、令和5年4月21日、ようやく大阪地方裁判所にて第一審の判決が言い渡されました。
大阪地方裁判所は、新澤さんが労働基準法上の『労働者』であることを認め、上記マネジメント契約に盛り込まれていた違約金条項が労働基準法第16条に違反して無効であるとの判断を示し、同社からの989万円の違約金請求を全て棄却した上で、逆に新澤さんが同社に対し反訴提起していた未払報酬請求の全てを認容しました(すなわち、新澤さんの全面勝訴判決でした。)。
③ 新澤さんへのインタビュー
この第一審判決が言い渡された後に行われた記者会見の終了後に、今回の事件を担当した長戸弁護士に関して、新澤さんにインタビューを行いました。
実際に長戸弁護士に事件処理を依頼された新澤さんのご感想はどのようなものだったのでしょうか?
早速新澤さんにお話をお伺いしていきましょう!
- Q:率直にお伺いしますが、今回新澤さんが事件処理を依頼された長戸弁護士の弁護活動は、どうでしたか?
- 新澤さん:忖度なく、めちゃめちゃ頼りになる弁護士でした。
- Q:実際に長戸弁護士は、どんな弁護士でしたか?
- 新澤さん:普段は穏やかな印象でしたが、証人尋問の時、特に相手方に対する反対尋問の時もそうでしたけど、攻めるときはしっかりと攻めてくれる頼りになる弁護士でした。
- Q:長戸弁護士は普段接する時と尋問の時では印象が違いましたか?
- 新澤さん:はい。全然違いましたね。
普段は柔らかい印象ですが、尋問の時はスイッチが入っていて、かっこよかったです。 - Q:というと、尋問の時は声を荒げる感じでしたか?
- 新澤さん:いいえ(笑)。そうではありません。
声を荒げるのではなく、淡々と相手の急所を突いて、相手方を追い詰めていく感じでした。 - Q:長戸弁護士がそのように相手方を攻めることができた理由は何だと思いますか?
- 新澤さん:私の事件について、深いところまで事実関係をしっかりと把握していたからだと思います。
- Q:弁護士は怖いなぁ、話しにくいなぁという印象をもつ方もいらっしゃるかと思いますが、長戸弁護士に対して怖いなぁとか、話しにくいなぁという印象を抱いたことはありましたか?
- 新澤さん:いえ、それはなかったですね。
- Q:新澤さんが訴えられてから第1審の訴訟の判決が出るまで、約2年半もの時間を要した訳ですが、その間に心が折れそうな時はありましたか?
- 新澤さん:はい、相手方から何回も書面が提出されるので、あの時のことを思い出したりもしました。ですので、途中でくじけそうになり、和解してこの訴訟を終わらせることを考えたこともありました。
- Q:そうでしたか、判決が出るまで長かったですし、それは大変でしたよね。
ところで、長戸弁護士は一言でいうと、どんな弁護士でしたか? - 新澤さん:心優しい弁護士ですね。
- Q:それを感じた場面はありましたか?
- 新澤さん:普段の話し方だったり、対応だったりですかね。
例えば、打合せのときに、少し早く着いてしまったときなんかには、雑談をしてもらったりと、私の緊張を和らげてくださいました。 - Q:長戸弁護士は、今回のような芸能分野の事件だけでなく、普段様々な分野の事件を担当されているようですが、新澤さんからみて、どのような方が長戸弁護士に相談するといいかもしれないと思いますか?
- 新澤さん:老若男女、とりあえず法律問題を抱えていらっしゃる方は相談されるとよいかと思います。
- Q:最後に、新澤さんから一言、何かございましたら、お願いいたします。
- 新澤さん:今後、また何かありましたら、ご相談させていただければと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
以上が記者会見直後に実施しました新澤さんへのインタビュー内容です。
新澤さん、この度はお疲れのところ、インタビューをお受けいただきまして、誠にありがとうございました。